金魚とめだか「季々」

飼育法など。

屋外飼育:屋外で金魚を飼ってみよう。

用意するもの。

飼育容器

水槽やトロ舟なら60リットル以上あると水温の変動が少なく良いですが、陶器の睡蓮鉢なら20リットル以上は欲しいところです。

 

底砂・水草

青水飼育を望むなら不要ですが、青水が作られにくい環境なら底砂と水草があると良いです。

底砂もしくは底石は、黒い方が色揚げ効果があります。

水草は屋外の場合は浮き草が良いです。外敵から金魚を隠し、日陰を作り、泳ぐスペースを広く取れます。

浮き草の量は、水面の1/3までの量が適量ですが、夏は爆増するのでこまめに間引いてください。水草は多すぎると夜に酸素不足になりますので注意してください。

 

金魚

屋外だとすぐに大きくなりやすいので、小さい金魚を選んだとしても1匹につき10リットルは確保して飼育数を考えましょう。

 

水換えグッズ

金魚を掬う柄杓、水を汲み出したり入れたりする2リットルの計量カップ、金魚やゴミや水草を掬う網、汲み置き水を入れるバケツやたらい、カルキ抜き中和剤、苔掃除道具。

 

外で上見で飼う場合、餌は浮上性じゃないと顔を見る機会がありません。

浮上性を与えて、目が合うようになると、屋外でも人懐っこく育ちます。

 

金魚の導入方法。

屋外飼育の場合、4〜5月に金魚をお迎えするのがベストです。(以下記述は、4〜5月にお迎えしたと仮定したものになります。)

金魚を買ったらまずはトリートメント期間というのを設けますが、わたしの場合は塩を使ったり薬を使ったりはしません。

どんぶり飼育と同じように水質や水温をゆっくり丁寧に合わせて、自宅の新しい水に金魚を入れることが出来たら(袋の水は入れないこと)、翌日からも汲み置きした新しい水で全換えし、それを1週間毎日繰り返します。

この期間は用意している飼育容器ではなく、バケツに金魚を入れておくと、毎日の水の全換えを行いやすいです。

その1週間のトリートメント期間は、自宅の水に慣れてもらい、お腹のフンをしっかり出してもらい、病気を持っていないかチェックする期間です。(病気が判明したら、毎日全換えしながら薬を用いて治療をします。)

もし餌を食べない、餌を食べてもフンが出ない、様子がおかしい場合は、トリートメント期間をさらに延ばし休ませます。

トリートメント期間の最初の3日間は、まだ環境に慣れていないので、余計な負担をかけないために餌を与えてはいけません。

4日目に1粒与えてみて、食べる様子があれば翌日から1粒ずつ増やしていきましょう。

1週間経ち、健康な様子で餌もしっかり食べてフンをしているなら、先に居た金魚たちの飼育容器に混ぜてみましょう。

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バケツでのトリートメント期間の良いところは、突然金魚をお迎えすることになったとしても、「どんな飼育の仕方をしようかな?」とか「どんな飼育容器を揃えようかな?」とか「餌はどんなものにしようかな?」とか、トリートメントしている間に色々ゆっくり考えて購入して揃えていけるところ。

いきなりお迎えすることになっても、とりあえずバケツなど水量がたくさん入るものがあれば、なんとかなります(`・∀・´)

 

もし、はじめての金魚だったり単体で飼育する場合は、先に書いたバケツのトリートメント期間は設けず、用意していた飼育容器で水質水温合わせを行い飼育をスタートしても大丈夫です。

餌切り期間は同様のまま、次の水作りをスタートさせてください。

 

水作りについて。

飼育容器に金魚をお迎えしたら、水作りがスタートします。

「水作り」とは、水中にバクテリアプランクトンや苔などが作られ、人間がほとんど手を加えなくとも自然に金魚が過ごしやすい状態を保ってくれる水を作ることです。

1ヶ月半ほどは水が悪くなりやすいので、こまめに水の様子をチェックして、泡が消えにくかったり濁ったり臭かったりしたときはすぐに水換えを行いましょう。(水質悪化が目立つ時は、大幅に半量くらい行っても大丈夫です)

もし青水になったなら、青水の維持を心がけます。青水の場合、透明のコップにすくった時に緑茶色がベスト。抹茶は濃すぎて良くないので水換えをして薄めます。

水換え時の水は、水温合わせとカルキ抜きを兼ねて、汲み置き水を別のバケツやたらいなどで用意しているといいです。

(3日以上経ったものは水が腐っているかもしれませんので、汲み置き水は3日以内に使いましょう)

 

1ヶ月半ほど経てば、金魚が過ごしやすい水が出来上がり環境が整うので、あとはその水を 全て捨ててリセットすることなく (病気になった場合はリセットすることもある)  、良質な状態を定期的な水換えで維持していきます。