金魚とめだか「季々」

飼育法など。

水槽飼育:水槽で金魚を飼ってみよう。

どんぶり飼育と屋外飼育については過去に記してありますが、今回は屋内の"水槽飼育"について記したいと思います。

 

なぜ今記すのかと言いますと、水槽飼育となりますと装備を色々揃えないといけませんので、"手軽に金魚を飼いたい"初心者の方からすると、ハードルが少しあがるので抵抗があるのではないかと思っていたからです。

なので、もし金魚の魅力にはまり、あと一歩踏み込んでみたい方は、色々揃えて美しい水槽と金魚の横見スタイルも楽しんでみてください。

また、お部屋のインテリア的には、水槽飼育がやはり抜群に見栄えしますよ✨

 

まずは、水槽飼育の一番メンテナンスがしやすいセットをご紹介しますね。

 

水槽飼育に必要なもの

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①エアーポンプ(水槽裏にあるので写真には写ってません)

…空気を送る装置です。基本は水槽の水量に合わせた大きさを購入します。私はGEXイーエアーを使っています。

②スポンジフィルター

…スポンジフィルターは、通常は手でモミモミして洗うだけの掃除なので楽です。(たまにはガッツリ分解して洗うこともありますが)

私は30リットルの水槽ですが60リットル用のスポフィルを使っています。なので、それに合わせて①のエアーポンプも60リットル用です。

③エアーチューブ(スポフィルとエアーポンプを繋ぐもの)

…また、それに付随して、チューブを水槽に留める吸盤逆流防止弁や小さい金魚の場合は流量調整コックがあると便利。

④水温計

…水温変動や水温によって、餌量・給餌時間を変えたりしますので、日頃からチェックするようにします。

⑤化石珊瑚

…砂利や蠣殻を入れる方もいますが、わたしは掃除のしやすいベアタンク(砂利なし水草なし)を推奨します。しかしまったく何もないのは心配なので、化石珊瑚を少し入れてバクテリアの住処にしています。緑苔がつきだすと、水の状態も良い兆候だという目安にもなります。

以上が、絶対必要で、なおかつメンテナンスのしやすい水槽セットとなります。

以下は、条件次第で必要となるものです。

⑥照明

…夜に水換えしたり夜に金魚を観察することが多い方は、あると便利です。

⑦ヒーター

…エアコンやストーブがついているような室温変動の激しいリビングに水槽がある場合、一日で水温変動も激しく上下します。金魚は急な変化に弱いため、そういう場所に水槽がある場合はヒーターを入れてあげます。(玄関などに置く場合は不要です)

例えば、冬の室温が28度→10度といった朝昼夜で変化するような場合、ヒーターは26〜28度用のものを用意しておくと良いです。

⑧穴あき蓋

…我が家のように他にもペットがいる場合、悪戯防止に爬虫類・小動物用の蓋を別で購入すると良いです。サイズが限られていますので、その場合はそのサイズに合わせた水槽を購入されると良いです。

我が家は30センチ角の蓋に合わせて、30センチ角の水槽を購入しました。

我が家で使っているこの蓋は、ネットショップチャームオリジナルの、塩ビ穴開きフタという商品です↓↓

【楽天市場】塩ビ穴開きフタ 30cmキューブ水槽用 小動物 爬虫類 飼育 ケージ フタ 幅30×奥行き30cm水槽用 関東当日便:charm 楽天市場店

また、蓋が簡単に外されないよう、挟むタイプのGEXフタ受けホルダーを購入しました。

 

 

水換えについて

水槽をセットしたら、水作りが始まります。

最初の1週間は1〜2日ごと、次の週から3〜4日ごと、1ヶ月経つ頃から1週間ごと、という感じで水を換えていくと、1ヶ月半頃には水が出来上がります。

"水が出来上がる"とは、バクテリア等が水の中に住みついて、フンや食べかすを分解する力がつくという意味です。

なので、水が出来上がっていない最初の1ヶ月は餌も少なめ少なめを心がけて、フンをあまり出させないようにします。

水が出来上がりましたら、水温が暖かい場合は週1回水換え、冷たい場合は10日〜2週に1回というように調整します。

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水換え量について、写真を参考にしてください。

これは、30リットルの水槽で中サイズ金魚2匹に対しての目安です。

また、わたしの個人的な目安なので、参考程度に。

最終判断は、飼い主ご本人がそのときの水の状態で判断するしかありません。

 

黄色文字が、水作りしている頃の水換え量です。

毎回、半分ほど交換しておりました。

これより水量が多い水槽ならもっと水換え量は少なくて済みますし、水量が多い水槽でも金魚の数も多いなら、もっと多く水換えする必要があると思います。

 

水が出来上がったあとは、赤文字のラインで水換えを行っていました。

たまに白文字のラインまで水を換えてスッキリさせることもありました。

 

が、しかし、我が家は途中から写真の通り青水になってしまいました。

そのまま青水で飼育をする場合は、青水の緑茶色を維持しなくてはいけませんので、水換え量は"薄い緑になるくらいまで"となります。

我が家の場合は、白文字のラインあたりがベストでしたので、毎回半分以上交換しています。

また、ヒーターを入れて26度の水温にしていますので、水換えは週1回です。

 

お掃除について

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毎回の水換え時に水槽のお掃除もします。

水槽を動かして丸洗いをする方もいますが、力仕事になりますし、水槽を割ってしまう恐れも!

なので、水槽は一切動かしませんし、金魚も数が少ないなら水槽から出す必要もありません。

 

①まずは水を汲み出します。

計量カップ(1リットル用)を使って飼育水を水槽からバケツへ汲み出し、何度かバケツを持って洗面所と水槽を往復します。

②スポフィルを洗う。

最後の往復前に汲み出した飼育水をバケツに入れたところで、スポフィルをバケツに移動させ、バケツの飼育水でモミモミ洗います。

③水槽のコケ掃除をする。

スポフィルはバケツにいれたまま、メラニンスポンジやスクレーパーを使ってガラスや部品を磨きます。

スクレーパーだと固形でコケがとれるので、そのコケを金魚が食べてくれます。

ゴミが多い場合はスポイトで吸い出します。

④スポフィルを戻す。

バケツから水槽へ、スポフィルを戻します。

⑤カルキを抜いた新しいお水を入れます。

水とお湯を使って飼育水の温度に合わせます。

バケツを持って洗面所と水槽を何度か往復し、バケツごと水槽にジャーっと新しいお水を入れます。

⑥最後に熱湯消毒。

バケツ諸々、水換えとお掃除に使った用品全て60度の熱湯で洗います。(我が家はお風呂の水温設定を60度にします)

△注意△

たまにはスポフィルを分解して水道水や熱湯で洗ったり、エアーチューブを新しいものに交換したり、化石珊瑚を新しいものに交換したりと必要ですが、しっかりメンテナンスをするときは水換え量は少しに留めておきましょう。

飼育水まで大幅に新しいものに換えてしまうと、水質が変化しずきて金魚に良くありません。

屋外飼育:旅行中の大雨(嵐)対策について。

先日3日間旅行で不在の間に、大雨と晴天の日があり、良かれと思ってした対策が大失敗だったため、その失敗と対策を記したいと思います。

 

雨が入らない屋外で飼育している場合は何の対策も必要ないかと思いますが、我が家は屋根のない中庭で育てているため、台風や大雨が不在中にやってくると大変困ったことになります。

家にいたら、天気が回復した時に水換えをしにいけばオッケーなのですが、数日不在だとそれが出来ません。

また我が家の一番の問題は大雨が入るだけではなく、滝のような雨だと、家の躯体である中庭の梁の汚れた泥水がダパーっと下に落ちてくるのです💦

まさに滝のように!

なので今回の旅行中、1日目大雨強風・2日目晴れ・3日目晴れという天気予報の中、私は大雨強風が心配すぎて一部の睡蓮鉢に蓋をしてしまったのでした。(波板なので空気は通ります)

しかし「雨や泥水は防げても、翌日の晴れ予報で蓋をしたままだと蒸し風呂みたいにならないだろうか?」と一抹の不安も残りました。

帰宅後、その蓋をした睡蓮鉢の子たちは4匹中2匹がお亡くなりになっていました😭

予感が的中してしまったのです!

 

反省点

①蓋をしたことで、気温が上がった時にサウナ状態となり酸素不足と水質悪化を招いた。

②蓋をしたことで、風が水面に当たることなく、空気が溶け込みにくくなった。(酸素不足)

 

今後の旅行対策

①不在中に天気が崩れる可能性を考え、睡蓮鉢を出来るだけ泥水の入らない安全な位置へ移動。(絶対安全地帯はすでに他の睡蓮鉢が占拠していますので、"出来る限り"です。)

②蓋は絶対していかない。

③飛び出しが心配な子(フナ尾やメダカなど)には、劇落ちくんと洗濯バサミを使って、水位が一定に保てる工夫を施しておく。

 

雨水を溢れさせない工夫について

先に書いた旅行対策③について、写真があります。

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手ぬぐいを使う方もいますが、我が家は劇落ちくんです。

雨で水位が上がってきて劇落ちくんの端に水面が触れると、劇落ちくんがグイグイ水を吸い込み、反対側の端から睡蓮鉢の外に水が流れていく仕組み。

こうすることで、水位が高くなったことで魚が飛び出したり溢れ出たりすることは無いです。

 

何が一番大事か

何を選択すれば正解かは、結局のところ経験を積まなければ学べません。

今回私が選択したことは結果的に金魚を死なせてしまったものの、じゃあ蓋をしなければ生きていたのか?と安易に答えを決めつけてしまうのも安直すぎます。

何が起きるかは誰にもわからないからです。

飼い主は、出来るだけ予想してそれぞれの環境で一番良いと思う方法を実践してみるしかありません。

今回の失敗により、私は"蓋をしない"と決めました。

しかし、次は泥水が入って死ぬかもしれません。

でも大事なのは、 確実に死ぬと分かっている選択肢を次は除外できる ということ。

もし泥水が入ったとしても数日後も平然と泳いでいたら、ラッキーな結果を導き出せたことになるでしょう。

もしその選択がラッキーな結果を導き出せたときは、またご報告致します。

 

お役立ちメモ:配送時のフィッシュバックの使い方について。

金魚販売において配送することもあるため、今回ある実験を行いました。

お店で金魚を購入すると、フィッシュバックに酸素をプシュっと入れてもらえますが、一般家庭には高圧酸素をいれるものなんてありません。

なので私は酸素を通す袋"コルドンブリージングバック"を使っていました。

しかしこの袋、めちゃくちゃ高額な上に、柔らかい素材なので二枚重ねて使わなければ不安で仕方ない!

現在まで、梱包料として100円いただいていましたが、はっきり言ってかなりマイナスです(;ω;)

…というわけで、ある時、

普通のフィッシュバックに、"GEXおさかなぶくぶくブロック"という酸素を出すブロックを入れて配送してはどうだろうか?

という考えが浮かびました。

また、ぶくぶくブロックは「酸素を水中に溶かす」と記載されているため、

ではフィッシュバックに飼育水を満水入れて、空気のスペースは無しでも大丈夫ってことなのだろうか?

という考えも浮かびました。

 

これらについて、私に検索能力が無いからか、ネットから情報を見つけ出すことが出来ませんでした。

 

ということは、私が実験してみるしかありません。

 

実験内容

フィッシュバックに飼育水満水+ぶくぶくブロックを入れた状態で、金魚は1日以上健康なまま生きていられるのか?

 

●犠牲者…いや、協力してくれる対象金魚ちゃん

  明け2歳の屋外飼育している出目金ST(全長7〜8センチ)

●対象金魚の状態

実際の配送時は前日から餌切りして、糞をあまり出さないようにしてますが、今回は餌切りしていない状態。

対象金魚ちゃんは、たくましい体格で健康体。

●フィッシュバック

  Leaf Corp Mサイズ

●入れた飼育水

  少し青水の混ざった飼育水、3.2リットル

●実験時間

5/19 PM12:00〜5/20 PM17:00

 ●天候

晴れ→曇り→時々雨

●気温

20度(+−3度)

●実験場所

日陰のある屋外

ーーー

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↑ほとんど空気のスペース無く入れた飼育水。

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↑最初はおさかなぶくぶくブロックから酸素の泡がたくさん出ます。そのうちこの泡が見えなくなっても、目に見えないだけでちゃんと水に酸素は溶けていると記載されていました。

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↑動画を載せれないのが残念ですが、実験開始直後の金魚の様子。

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↑動画を載せれないのがまたまた残念ですが、実験終了前の金魚の様子。

 

結論

とっても元気に、1日以上袋の中で過ごしていました╰(*´︶`*)╯♡

 

餌切りせず開始したので、やはり袋の中で糞をたくさんしていましたが、青水が混ざっている飼育水のおかげか、終了する頃には糞の分解がある程度されていました。

金魚は袋の中でよく動いて、体調が悪くなる様子は全くありませんでした。

念のため終了後によくよく観察してみましたが、外見上の異変も見当たりませんでした。

水量が3.2リットルと少なめな中で、しっかり空気が行き渡っていたようです。

 

このことから、同じような条件下では配送時にこの方法が使えることを確信しました。

ただし、真夏の暑い日は大きなフィッシュバックに切り替えて水量を増やしたり、配送に2日以上かかる場所へはブリージングバックに切り替えたりなど、臨機応変な対応が必要になります。

 

この実験が、誰かのお役に立ちますように。

 

 

屋外飼育:季節ごとの飼育方法。

春(4月5月) 

屋外飼育の金魚を購入するならこの時期がベスト。

厳しい冬を越すためには、暑い夏を経験させた方が冬越しの成功率はあがるので、気候の安定しだす4月5月の暖かい頃に新しく金魚をお迎えしましょう。

もちろんずっと屋外飼育で育ってきた子だと、冬以外ならいつでもお迎えして大丈夫です!

しかし、ペットショップなどでヒーターを使って生きてきた子は屋外飼育に慣れていませんので、春スタートでないとうまく馴染めず亡くなってしまうかもしれません。

そしてこの時期から次の冬眠に備えて、餌の回数と量を増やして、大きく太く体を作り上げておきましょう。

 

梅雨(6月)

もし屋根のない雨ざらしの場合、雨の日は波板や木の板などで塞いであげると良いです。一日くらい雨に晒してても、飼育容器の水量が多ければ水質が大きく変わることはありませんが、もしも雨の日が続くとさすがに雨の中へ水換えをしに行かねばならず面倒くさいことになります。

ちなみに、溢れた水で金魚が流されることはまずありませんが、泳ぎの達者な和金系の金魚なら水位が高いと勢い余って飛び出してしまうことはあるかもしれませんので、やはり雨水に晒しっぱなしというのは少し不安があります。

波板はホームセンターで安くで売っています。

カットするためのハサミはホームセンターで波板用バサミを借りれると思いますが、刃の長い大きな枝切りバサミだと早く綺麗に切れました。

まな板のような厚みのある木の板を選ばれる場合は金額的には高いと思いますが、手に入るのであればその方が見栄えも良く強風の時も飛んでいくことがありませんので安心です。

雨の日の餌やりについてですが、雨の日はわざわざ餌を与えに行かなくても大丈夫です。

水温差水質差があるような日はむしろ与えない方が金魚の負担もありません。

餌切りして放っておきましょう。

屋根のある屋外で飼育されている場合も、水質差はないものの水温差はあるかもしれませんので餌を与えに行かなくても大丈夫です。

 

夏(7月8月)

夏は水温がどんどん高くなって「金魚が煮魚になるのでは?」と心配になってくる季節です。笑

心配性の人がやりがちな、氷を入れたり極端に冷めたい水を入れたりは絶対ダメです(O_O)

屋根のない屋外飼育の場合、直射日光が入らないよう簾をして、水温が高くなりにくくすることが精一杯の対策かなーと思います。

もちろん、影のある北側に移動できるなら、それが一番良いですね!

そして、水温が高くなると水質が悪くなりやすく、水の中の酸素も減りやすいため、それを防ぐには 兎にも角にも水換え!!!

とにかく夏は頻繁に水換えをしまくりますっ!

 

夏は朝の涼しい時間の間に水換えを行います。

青水なら青水維持の水換えを。

透明水で水が悪くなってなさそうでも、酸素不足解消のために水換えを行います。

朝の涼しいうちなら水道水から直接入れても温度差はありませんが、この季節になると昼の水道水は激アツになりますので注意してください。

先程「水道水から直接」…と書きましたが、びっしり苔が生えていたり青水の場合、通常水換え(1/3量)程度ではなんと中和剤は不要です!

自然界のものたちが中和してくれるそうです。

自然界は素晴らしいですね!

 

夏の水換え量や水換えのタイミングについては、飼育場所や飼育容器や匹数や生体の大きさにもよるため、ここでははっきりと言えません。

しかし私の場合の参考で言うならば、26リットル睡蓮鉢で大型琉金二匹の飼育で青水のところは1ヶ月放置していても大丈夫でした。

他の金魚の透明水容器では平均週一回という感じでした。

(注)水換えをしなくとも、蒸発した分の足し水は行うこと。

 

台風の場合、事前に来ることがわかっているため、台風の前日や前々日から対策をしておきましょう。

雨除けの波板が風で飛ばないよう対策したり、あまりに大きな台風とわかっているようなら初めから波板は外しておき、雨水で水かさが増えることを想定して飼育容器の水かさを減らしておきます。

前々日…台風中に糞をして水を汚さぬよう餌切りを始めます。

前日…大幅に1/2ほど水換えをして備えます。(もしも災害で水道が止まっても、餌きりをして大幅に水を変えていたら数日は安心です。)

台風が去った後…飼育水に大量に雨が入った場合は軽く水換えを行い、餌を再開します。

 

秋(9月10月)

夏の終わり(8月末〜9月はじめ)に一度大掃除を行い、9月から冬眠に備えて青水を作り始めたり、苔や冬にも強い水草を残していくようにします。

夏の間に青水になっていたら青水維持を続けます。透明水なら青水がなりにくい環境なのかもしれませんので、苔や水草を育てます。

 

なんとかして青水にしたい場合、飼育場所を日当たりの良いところに変えて、ネットショップで"濃縮生クロレラ水"を購入して適量を飼育水に混ぜると青水になる可能性があります。

透明水で冬眠させる場合、苔を綺麗に維持するために苔掃除のときに1/4ずつ削っていって、1/4が生えたら次の1/4を削るという流れで緑の苔になるまで順に掃除をしていく感じです。

たとえ緑の苔にならなくとも、苔が無いよりあった方が良いので、茶色の苔でも残していきます。

水草は日本の冬でも耐えうるアナカリスを買って入れるのが無難です。

 

朝晩の気温が寒くなって昼との水温差が開いてきたら、餌を1回にしてお昼までに餌やりを済ますようにし、1回量の餌の量も減らします。(夏に与えていた量の1/2程度)

もし浮きやすい子がいるなら、餌をあっさりした消化の良いものや低水温用の餌に変えましょう。

餌を減らすと糞をあまりしなくなるため、水換え頻度は減っていきます。

水換えは、泡が消えにくいと感じたり、秋晴れでとても暑い日が続いた時に丁寧に行いましょう。水換えの時間は、水温があがって金魚の活性が良い時間帯に行います。

この時期は水道水だと水温差があるので、前日からの汲み置き水を使いましょう。

水換え量はほんの少しで大丈夫だと思いますが、水汚れが激しいようなら、それでも1/3に留めます。

特に青水はたくさん水を替えてしまうと一気に透明化が進みますので、青水に関しては水足しだけでも大丈夫です。

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写真は10月に購入した子達。(少し青水化が始まっている状態)

導入と同時に冬眠のために青水飼育水を作り出しました。

 

冬(11月12月)

11月中、日中寒い日は餌を抜きます。暖かいことが予想される日はお昼までにほんの少し与えておきます。(10月に与えていた量の1/2程度)

水換えは暖かい日のお昼間に1/9程度のほんの少しだけ行います。足し水だけでも良い日も多くなってくるでしょう。

12月中、昼間でも水温13度を切るようになったら餌切りしていきます。餌切りして糞を出さなくなり、金魚の活動も鈍くなってきたら水換えをやめ、強制的に冬眠させていきます。

(注)冬眠していても、飼育水が蒸発して減った時は足し水を行う事を忘れずに!

 

真冬(1月2月)

冬眠中です。絶対に放っておくこと。ここで変に手を入れると金魚を死なせます。

冬は空気の乾燥で飼育水が思いのほか早く蒸発しますので、足し水を比較的暖かい日を狙って優しく行なってください。

 

冬明け(3月)

プロは繁殖のために大幅な水換えや掃除で金魚を目覚めさせていきますが、通常は金魚にお任せで無理な事はしないでおきましょう。

大幅な水換えをせず、水面に泳ぎだすようになったら暖かい昼頃に餌をほんの少し与え、餌を与えることが増えて糞をするようになったら、数日暖かい日が続くと予想される暖かい時間に汲み置き水を使って水を少しだけ替えていきます。(初めの水換え量は1/9程度で良い)

餌の量が増えてきたら、水換え量をどんどん増やして網で底のゴミや水面のゴミを取り除いていきましょう。

 

春(4月)

餌をよく食べ気候も安定しだしたら、一度飼育容器を掃除し、水も1/2程丁寧にゆっくり替えてみましょう。

無事に大幅な水換えが済んだら、また次の冬眠までにしっかり肥やして大きく育てていきましょう!

 

 

金魚の病気:予防と対策。

調子が悪くなった原因を考えてみる。

まずは、いつもと違ったことはなかったかを振り返ってみましょう。

①水換えのときに水温合わせは?

一番大事!水温合わせがうまく出来てなかったと判明しても、弱ってる金魚にあれこれ余計なことをせず、金魚の生命力に賭けて様子をみるしかありません。

②カルキは抜いた?

どんぶり飼育や導入したばかりの新水状態だと絶対カルキ抜きが必要です。もし入れ忘れていたら、今すぐカルキ抜きを入れてそのまま様子をみます。私は気付かないまま2時間くらいカルキ入りの水に入れっぱなしにしたことがありますが、その後無事に回復してくれました。

③いつもと同じ水道水?

同じ家の水でも、外水栓と中水栓では水質が違う場合があります。そのまま金魚の順応力に賭けるか、元の水栓の水に水合わせして再度移し替えて様子をみるしかありません。

④古水を大幅に捨ててしまった?

日々の水換えでは、古水は大事に残しながら環境が大きく変わらないように気をつけなければいけません。(どんぶり飼育は例外) もし大幅に古水を捨ててしまったのに、水合わせすることなくほぼ新水の中に金魚をいきなり入れてしまった場合は、金魚の順応力に賭けて様子をみるしかありません。

⑤急激に気温水温が変化した?

急激な水温変化を繰り返すと金魚は弱ります。水温変動が少ない場所へ移動させて様子をみるしかありません。

⑥水が悪くなった?

水換えをしなさすぎると金魚が弱っていきます。すぐ1/3〜1/2の水換えを行いましょう!その後も数日間連日で軽く水換えを行い続けたら水質は改善するので、金魚も回復していくと思います。

⑦新しい金魚を迎えた?

新しい金魚は、おうちの先住金魚が対応できない菌を持ち込むことがあります。寄生虫や細菌による病気であれば、薬を使って治療をしていきます。

⑧何か過保護に手を加えた?

不要なものをあれこれいれすぎるなど、金魚にとって良かれと思ってしたことが逆効果になることもあります。すぐに水換えを行い、いつもの環境に戻し、様子を見るしかありません。

 

人間ですから、不慣れなうちはミスはあるものです。慌てふためいて間違った対応をすることがないように、落ち着いて対応しましょう。

 

 

病気の対応。

金魚の病気はとても数多くあります。

病名がはっきり分かるような、目に見えておかしい状態なら、その病名に効果的な薬を使うことが回復への一番の近道です!

その場合は、薬が売られているペットショップやアクアショップへ行き、病気になった金魚の写真や動画を見せて薬を選んでもらってアドバイスをもらって治していきます。

※細菌性や寄生虫の病気になったら、元の飼育容器は60度の熱湯で洗浄して天日干ししてリセットしておきましょう。

 

問題は、原因に思い当たる節がないのに "なんとなく調子が悪そう" という場合。

この場合に、塩を使う塩浴をする方がとても多いのですが、私は使いません。

塩を使いたければ、ネットで方法を調べて使ってみても良いと思いますが、私は塩浴って面倒くさいので嫌になってしまいました。笑

何グラムっていちいち計らないといけないし、塩を触ってると周りにボロボロこぼれてイライラするし、急に塩分濃度があがってはまた金魚の体調を悪化させてしまうので、気を使ってゆっくり濃度をあげていき、また真水に戻すときにもゆっくり下げていかないといけません。

しかも、塩浴すると最初2、3日間は急激に水が悪くなりやすく、毎日全換えしてその都度塩を計ってボロボロこぼす!

初日なんて、半日で一度全換えして塩を入れなおさないといけないほど水質悪化が目立ちます。

手がかかる癖に、めちゃくちゃ有効な手段なのか?と考えたら、それほどの万能薬でもない。

時間かかるし効果よくわからないし面倒くさい〜〜〜!

 

「では、どうしているのか?」というと…

以下は、私個人の方法です。

結局最後はそれぞれの自己判断によりますので、ご参考程度にお読みください。

 

1に放置、2に新水療法。

▶︎1の放置について。

まず、「金魚だって調子悪い日くらいある」ってことを理解していただきたいと思います。

そのことを理解出来る方なら分かると思いますが、人間だって少し調子が悪いくらいで薬は飲みませんし、ましてや病院になんて絶対行かないでしょう。

「寝る、休む、ゆっくりする。」

これで治ることはたくさんありますよね?

 

なので、金魚も少々調子悪そうなくらいなら、今までの環境のまんま休ませてたら大概回復します。

原因がはっきりしないなら、下手にあれこれ水を触って無理させるより、まずは休ませることです。

もちろん、通常の水換えは即時行います。餌は食べるなら与えるし、食べないなら与えません。

万が一、休ませている間に悪化したり病名がわかるくらいになったら、その時行動に移してください。

 

▶︎2の新水療法について。

新水療法とは、どんぶり飼育や導入時のトリートメント期間と同じで、毎日毎日水を全換えすることです。

毎日全換えするため、バケツやたらいなどの全換えが楽に出来る容器へと金魚を移します。

 

「水換えだけして放置なんて無理!どうしても何かしたい!」という、飼い主的に居ても立ってもいられない状態ならば、ゆっくり水合わせをして新水に入れてみましょう。  (ただし、明らか泳がず漂ってるだけの状態の時にこれをやると一発で死にます。あくまで、"なんとなく調子が悪そう"の場合に限ります。)

…実は、なぜか新水に入れるだけで、金魚は何の刺激を受けるのかたくさんフンを出してくれます。

新水の刺激でフンを出し切り餌切りを行うことで、消化やフンを出すことに余計な体力を使うことなく、数日綺麗な水の中で自己回復に専念でき、改善・回復することがあるのではないかと私は考えています。(真相は知りません)

とはいえ、私はこの新水療法をすることもほとんどありません。だいたいは、"放置"(通常の水換えのみ)で回復させています。

②新水療法をして回復していると感じたら、餌を一粒与えてみましょう。

③食いつきがよければ翌日にさらに餌を増やします。

④健康なフンがきちんと出るようになって数日後に、元の飼育環境に水合わせをしてから戻します。

…戻す前に、元の飼育容器の方もしっかり水換えを行なっておきましょう。

ーーー

⑤新水療法の間に細菌性や寄生虫の原因がはっきりした場合、そのままその新水に薬を投入し、薬浴しながらの新水療法を続けましょう。

特に寄生虫は、薬で一時的に成虫を消滅させても、生き残った寄生虫の次世代や三世代等がいて、しばらく勢力が衰えません。

そのため、毎日の新水への全換えと薬投入により、どんどん勢力を衰えさせる必要があります。

⑥薬浴期間を終えても、完全に回復したかどうかがはっきりするまでは新水療法を続けます。

⑦餌を食べて健康なフンも出るようになったら新水療法を終了し、また元の飼育容器に戻して、水作りをしながら育てていきます。

※細菌性や寄生虫の病気になったら、元の飼育容器は60度の熱湯で洗浄して天日干ししてリセットしておきましょう。

 

我が家の金魚の症状例。

タイプA

浮き症状に陥りやすい子がいます。(夕方から浮き始めます。)

夏の間は放置してましたが、9月になったら餌を消化の良いものに変えて、昼2時までに食べ終えさせるようにしたら治りました。

10月には午前までに食べ終えさせるようにしました。

 

タイプB

尾びれが溶けやすい子たちがいます。

おそらく癖みたいなもので、水の変化に敏感に反応して溶けやすいようです。

少し溶けてはまた戻り、レースのような尾びれになってますが、尾腐れ病とは違いますので放置しています。

 

タイプC

白内障になりやすい子たちがいます。(出目金は目が弱くてなりやすいみたいです。)

夏場の水質悪化か水温が高かったせいか、目の表面が白く濁りました。

トロ舟での上見飼育のため気付くのが遅れました。

眼球が曇ってることに気付いてからはしばらく毎日水を替えるだけで治りましたが、眼球だけでなく瞳まで白くなってしまった子はそのまんまになってしまいました。

けれど普通に元気に生きています。

来年の夏は気をつけてあげたいと思います!

 

タイプD

肉瘤に吹き出物が出来やすい子がいます。

肉瘤の発達によるニキビである可能性もありますが、根元が赤い吹き出物の場合はそうではないらしく、しかしこれも治るまで水換えを毎日していたら1週間ほどで消えました。

その後もたまに吹き出物が現れておりますが、出来やすい子と分かってからは注意して見ているので、早期発見のおかげで水換えをしたら1日で消えています。

(↓吹き出物が出来やすい子の写真です。写真では完治した状態。)

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…このように、我が家では何かするとしても "水換え" であり、ほとんど何もしておりません。

少しの異変で慌てて無茶な治療をせず、むしろこういう小さな症状が出やすい子は「水換えのタイミングが分かって便利なサインだ!」と思って付き合っていくといいかもしれません。

 

しかし、これは屋外飼育だからこそ可能な対応だったりします。

屋外飼育では紫外線の殺菌能力により病気になりにくく、病気になっても回復しやすい丈夫な金魚が育つので、このように金魚の自然治癒力に任せていられるのです。

なので私は、初めて金魚を飼う方こそ屋外飼育をお勧めしています。

 

もし金魚が死んでしまったら。

万が一、飼育者の明らかなミスで金魚を亡くしてしまったら、そのミスは次に生かしてください。

そういう経験することで、次のミスが防げるのです。

初めから成功する人なんてこの世にはいません。

何度もミスを繰り返して経験を積む人がほとんどではないでしょうか。

一度のミスで"金魚を飼うことに向いてない"と思い込んでしまうのは残念なことです。

 

しかし実は、金魚を死なせてしまう時って、どれだけ経験を積んでいる人でも「努力の甲斐虚しく」…ってことがほとんどです。

それは金魚も人間と同じで色んな子がいるからです。

遺伝的に強い子もいれば弱い子もいるし、うまく環境に慣れない子もいればすっと馴染む子もいる。

ストレスを感じやすい子もいれば鈍感な子もいる。暑いのが苦手、寒いのが苦手、食が細い、太りにくい、便秘症、運が悪い、色々です。

なので、もし金魚が死んでしまっても、「仕方なかった」と割り切る気持ちを持ってください。

環境が合い、体が強く、鈍感力のある、運の良い金魚であれば、ちゃんと末永く金魚飼育が出来ます。

そんな金魚と出会えることを願っています。

 

屋外飼育:屋外で金魚を飼ってみよう。

用意するもの。

飼育容器

水槽やトロ舟なら60リットル以上あると水温の変動が少なく良いですが、陶器の睡蓮鉢なら20リットル以上は欲しいところです。

 

底砂・水草

青水飼育を望むなら不要ですが、青水が作られにくい環境なら底砂と水草があると良いです。

底砂もしくは底石は、黒い方が色揚げ効果があります。

水草は屋外の場合は浮き草が良いです。外敵から金魚を隠し、日陰を作り、泳ぐスペースを広く取れます。

浮き草の量は、水面の1/3までの量が適量ですが、夏は爆増するのでこまめに間引いてください。水草は多すぎると夜に酸素不足になりますので注意してください。

 

金魚

屋外だとすぐに大きくなりやすいので、小さい金魚を選んだとしても1匹につき10リットルは確保して飼育数を考えましょう。

 

水換えグッズ

金魚を掬う柄杓、水を汲み出したり入れたりする2リットルの計量カップ、金魚やゴミや水草を掬う網、汲み置き水を入れるバケツやたらい、カルキ抜き中和剤、苔掃除道具。

 

外で上見で飼う場合、餌は浮上性じゃないと顔を見る機会がありません。

浮上性を与えて、目が合うようになると、屋外でも人懐っこく育ちます。

 

金魚の導入方法。

屋外飼育の場合、4〜5月に金魚をお迎えするのがベストです。(以下記述は、4〜5月にお迎えしたと仮定したものになります。)

金魚を買ったらまずはトリートメント期間というのを設けますが、わたしの場合は塩を使ったり薬を使ったりはしません。

どんぶり飼育と同じように水質や水温をゆっくり丁寧に合わせて、自宅の新しい水に金魚を入れることが出来たら(袋の水は入れないこと)、翌日からも汲み置きした新しい水で全換えし、それを1週間毎日繰り返します。

この期間は用意している飼育容器ではなく、バケツに金魚を入れておくと、毎日の水の全換えを行いやすいです。

その1週間のトリートメント期間は、自宅の水に慣れてもらい、お腹のフンをしっかり出してもらい、病気を持っていないかチェックする期間です。(病気が判明したら、毎日全換えしながら薬を用いて治療をします。)

もし餌を食べない、餌を食べてもフンが出ない、様子がおかしい場合は、トリートメント期間をさらに延ばし休ませます。

トリートメント期間の最初の3日間は、まだ環境に慣れていないので、余計な負担をかけないために餌を与えてはいけません。

4日目に1粒与えてみて、食べる様子があれば翌日から1粒ずつ増やしていきましょう。

1週間経ち、健康な様子で餌もしっかり食べてフンをしているなら、先に居た金魚たちの飼育容器に混ぜてみましょう。

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バケツでのトリートメント期間の良いところは、突然金魚をお迎えすることになったとしても、「どんな飼育の仕方をしようかな?」とか「どんな飼育容器を揃えようかな?」とか「餌はどんなものにしようかな?」とか、トリートメントしている間に色々ゆっくり考えて購入して揃えていけるところ。

いきなりお迎えすることになっても、とりあえずバケツなど水量がたくさん入るものがあれば、なんとかなります(`・∀・´)

 

もし、はじめての金魚だったり単体で飼育する場合は、先に書いたバケツのトリートメント期間は設けず、用意していた飼育容器で水質水温合わせを行い飼育をスタートしても大丈夫です。

餌切り期間は同様のまま、次の水作りをスタートさせてください。

 

水作りについて。

飼育容器に金魚をお迎えしたら、水作りがスタートします。

「水作り」とは、水中にバクテリアプランクトンや苔などが作られ、人間がほとんど手を加えなくとも自然に金魚が過ごしやすい状態を保ってくれる水を作ることです。

1ヶ月半ほどは水が悪くなりやすいので、こまめに水の様子をチェックして、泡が消えにくかったり濁ったり臭かったりしたときはすぐに水換えを行いましょう。(水質悪化が目立つ時は、大幅に半量くらい行っても大丈夫です)

もし青水になったなら、青水の維持を心がけます。青水の場合、透明のコップにすくった時に緑茶色がベスト。抹茶は濃すぎて良くないので水換えをして薄めます。

水換え時の水は、水温合わせとカルキ抜きを兼ねて、汲み置き水を別のバケツやたらいなどで用意しているといいです。

(3日以上経ったものは水が腐っているかもしれませんので、汲み置き水は3日以内に使いましょう)

 

1ヶ月半ほど経てば、金魚が過ごしやすい水が出来上がり環境が整うので、あとはその水を 全て捨ててリセットすることなく (病気になった場合はリセットすることもある)  、良質な状態を定期的な水換えで維持していきます。

 

 

 

 

屋外飼育:はじめに。

 

 

 

最初の記事に触れましたが、私の金魚飼育は屋外飼育がメインです。

 

はじめに。

どんぶり飼育でも書きましたとおり、昔の時代の金魚飼育では、ガラス水槽もろ過装置(ぶくぶく)も照明もなく、それでも金魚は身近なペットとして民衆に親しまれてきました。

では、昔の人は、どんぶり飼育以外ではどのように飼育していたのでしょうか?

 

下記は現代の飼育用品の役割を、昔の飼育法に置き換えて記しています。

ガラス水槽→昔の睡蓮鉢や火鉢。

ろ過装置→屋外で自然界(日光、風、底砂、水草)にろ過してもらう。

照明→屋外で太陽に照らしてもらう。

 

このとおり、屋外だとろ過装置や照明がなくとも自然界に揃っているため、昔の人は屋外で金魚飼育が出来ていたのです。

現代の屋外飼育で使う容器として、睡蓮鉢や火鉢のほか、トロ舟・たらい・ガラス水槽も使えます。 

我が家は睡蓮鉢とトロ舟とガラス水槽を使っています。

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屋外飼育の利点。

「日本には暑かったり寒かったりと四季があるのに、外で育てて大丈夫なの!?」

と思われるのは無理もありません。

が、雪が積もりまくる地域でない限り、大丈夫です◎

最初の導入で、その家の水にきちんと慣れさせさえすれば、もう屋外飼育が成功したも同然です!

屋外では太陽のパワーのおかげかとても強い体が作られ、四季に対応できる子に成長するのです。

細菌性の病気も、屋外だと紫外線で水が殺菌されるおかげで、ほとんど病気になることがありません。

金魚の色揚げ(体色が濃い色になること)も、日光のお陰で抜群です☆

四季それぞれで、飼育法は少しづつ違ったポイントがありますが、少しのポイントを守りさえすれば、自然界に任せて人間は楽出来ちゃう上に、金魚にとっても利点だらけ。

しかしはじめに言っておくと、心配性で世話焼きな方には、屋外飼育が向いていないかもしれません。

せっかく自然界が作り出したベストな環境を、ついつい人間が手をかけすぎて潰しかねないからです(*_*)

屋外飼育を決めたなら、ドーンと構えて自然界と金魚の生命力を信じましょう(´∀`)